Twelve-wired bird-of-paradise
Seleucidis melanoleucus
チョコボールフウチョウ?
キョロちゃん?
※学名:上記の斜体(イタリック体)の英字が学名です。

極楽鳥(Bird of Paradise)
フウチョウは極楽鳥とも呼ばれる美しい鳥です。
ジュウニセンフウチョウ(Twelve-wired bird-of-paradise)は40種類以上いる極楽鳥の中でも特に奇妙な姿をしています。

ジュウニセンフウチョウの生態(Ecology of the Twelve-Wired Bird of Paradise)
食べ物:果物・虫・花の蜜(DIET: Fruits, Insects, Nectar)
寿命:8年弱。求愛行動の為に進化した特殊な羽は完全に発達するまでに7年かかるともいわれています。
大人になってから寿命を全うするまで1年弱しかないようです。
(大人になるまで時間のかかる生き物は環境の急変に弱いです。)
繁殖期のオスの縄張りは半径600m位で朝になると次図Fig25のようにディスプレイポール(Display pole)と呼ばれる木の上でうろうろ上下しながら鳴き声を上げる。
メスが近づくと次項の動画のような求愛行動をとる。
卵は20日程で孵り、ヒナはたった3日で巣立ってしまうそうです。

人にも慣れて人懐っこい面もあるようですが人工繁殖に成功したのは21世紀に入ってからのようです。


ジュウニセンフウチョウ(Twelve-wired bird-of-paradise)の動画
ディスプレイポールで茶色のメスにアピールするオス
羽を広げて鳴くオス(最初の25秒)
ジュウニセンフウチョウ(Twelve-wired bird-of-paradise)の雌
メスはクビワモリハヤブサ(Collared Forest-Falcon / Micrastur semitorquatus)に似た普通の鳥です。


歴史的に中南米のキヌバネドリは先住民族から守られていたことが多かったのですが、パプアの先住民族に精霊の生まれ変わりと信じられている極楽鳥は狩猟の対象でした。
大航海時代?には極楽鳥の毛皮などがヨーロッパにも輸出されていたのですが、パプアの先住民族の習慣により極楽鳥の足は取られていました。
その為、極楽鳥は足のない鳥で生涯空中で暮らしていると信じているヨーロッパ人もいました。
現在でも文化的な理由により先住民族による極楽鳥の狩猟は認められています(商業的な狩猟は禁止されている)。

●画像ID: ①著作者②ライセンス形態(翻案前)③備考
・Fig02: ①terathopius②CC-BY③翻案
・Fig10: ①bentsai②CC-BY-NC③翻案
・Fig17: ①guybroome②CC-BY-NC③翻案
・Fig20: ①marcthibault②CC-BY-NC③翻案
・Fig25: ①carmelo_lopez②CC-BY-NC③翻案

