オオフウチョウ

Greater Bird-of-paradise

Greater Bird-of-paradise

Paradisaea apoda

Fig83: 上画像

分布(Distribution)

  • インドネシア(Indonesia) λ=135
  • パプアニューギニア(Papua New Guinea) λ=145

基亜種:Paradisaea apoda apoda

  • アルー諸島(インドネシア)

亜種:Paradisaea apoda novaeguineae

  • ニューギニア島南部(インドネシア/パプアニューギニア)、ティミカ(Timika)東部からストリックランド(Strickland)川流域辺りまで。
Geographic range

標高1000m未満の低地の丘陵地帯に多く生息している。

オオフウチョウの特徴(Identification of Greater Bird-of-paradise)

オスは40㎝以上になりメスは40㎝弱。メスは全体が茶色。

基亜種のParadisaea apoda apodaに比べてParadisaea apoda novaeguineaeはやや小さく、より栗色で、胸の上部の色が淡いそうですが、分化が弱くわかりにくい。

このページではCornellLabの写真は基亜種、Figで始まる番号のついた写真はnovaeguineae亜種です。

オオフウチョウの食べ物(Diet of Greater Bird-of-paradise)

木の実や虫を食べているそうです。

メスや未成熟な個体はテリカラスフウチョウ(Glossy-mantled Manucode / Manucodia ater)等の果食性の野鳥と小集団を形成して餌を食べる。

テリカラスフウチョウ(Glossy-mantled Manucode)
Fig70: テリカラスフウチョウ(Glossy-mantled Manucode)

パプア先住民の羽飾り

個人的にはフウチョウの羽飾りは禁止してほしいと思いますが、先住民の文化も尊重しなければなりません。

パプア先住民の羽飾り
Fig51

オク・テディ(Ok Tedi)周辺では狩猟によりオオフウチョウ(Greater Bird-of-paradise)の個体数がだいぶ減ったとの話もありますが、これは散弾銃での狩猟によるもので、先住民の伝統的な方法での狩猟ではフウチョウの個体数は減らないと思われます(個人的な感想ですが)

パプア先住民の羽飾り
Fig51
パプア先住民の羽飾り
Fig51

オオフウチョウ(Greater Bird-of-paradise)の求愛ディスプレイ

周りに木々に比べフウチョウの止まっている木だけに葉がありません。

これはフウチョウのオスが葉を食いちぎってしまった為で、オスはここでメスにアピールする為の求愛ディスプレイ(ダンス)を行う。

このダンス用の枝のない木をディスプレイパーチ(Display perches / ディスプレイ用の止まり木)と言います。

ちなみにジュウニセンフウチョウ(Twelve-wired bird-of-paradise)はパーチではなくポールを好むようです。

↑求愛ディスプレイ:直立した状態のウイングポーズ(Wing Pose)

↑Wing Poseに続く、上下に動き回るポンプディスプレイ(Pump Display)。

4秒からスタティックディスプレイ(Static Display)と呼ばれる低姿勢での停止+お辞儀

19秒から再びウイングポーズ(Wing Pose)

オオフウチョウの生息地(Habitat of Greater Bird-of-paradise)

アルー諸島(Aru Islands)

アルー諸島(Aru Islands)は基亜種のParadisaea apoda apodaの生息地です。

アルー諸島(Aru Islands)の北部に多数生息しているようです。

下のYouTubeの言語はインドネシア語になっています。
日本語の字幕を表示させる方法

①マルク州観光局の動画

0:22からの動画です。
0:22~ 海
1:15~ 民族の踊り
1:38~ 熱帯林/マングローブ
2:08~ マーヴェント洞窟
2:22~ ビーチ/ダイビング
2:51~ 各ビーチ紹介
3:57~ カナリア(kenari)島/真珠

②Aru Islands (Jargaria)

2:45からの動画です。

興味のない方は1つ目の動画だけで十分かも。

キウンガ(Kiunga)

パプアニューギニアの西部のフライ(Fly)川流域にあるキウンガ(Kiunga)

航空写真のように何もない所です。

キウンガ(Kiunga)の北西の起伏のある低地の森に多数生息している。

亜種のParadisaea apoda novaeguineaeが生息している。

ストリックランド流域(Strickland watershed)

フライ川(Fly River)の更に西にあるストリックランド川(Strickland River)辺りがオオフウチョウ(Greater Bird-of-paradise)の分布域西限

画像はストリックランド川(Strickland River)上流に位置するストリックランド峡谷(Strickland Gorge)

オオフウチョウは低湿地に多く峡谷には生息していませんが…

Strickland Gorge ストリックランド峡谷
Fig02: ストリックランド峡谷(Strickland Gorge) / CC BY-SA

ローレンツ国立公園(Lorentz National Park)

オオフウチョウ(Greater Bird-of-paradise)の生息地としてはあまり有名ではありませんが分布域にはインドネシアのローレンツ国立公園(Lorentz National Park)も含まれています。

ローレンツ国立公園(Lorentz National Park)
Fig01: CC BY-SA
オオフウチョウ
Fig24

●画像ID: ①著作者②ライセンス形態(翻案前)③備考
・Fig01: ①terathopius②CC-BY③翻案
・Fig02: ①Madhatterxp②CC-BY-SA③翻案
・Fig24: ①wilmotsenaratne②CC-BY-NC③翻案
・Fig51: ①Ron Knight②CC-BY③翻案
・Fig70: ①bentsai②CC-BY-NC③翻案
・Fig83: ①greenjay6②CC-BY-NC③翻案

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